アカシア便り91(春節帰省)    '99-02-27 

 5回目の今年の春節休みは1/30〜2/20の3週間であった。往復の航空券は
昨年末の碁悦同舟会の忘年会の抽選であたった半額券を利用して、ビジネスクラスを
8万7千円(5800元)で購入した。エコノミークラスのところを、碁悦同舟会の
メンバーでもある全日空大連支店長に頼んでビジネスクラスに変更してもらったもので
ある。 今年から成田の空港使用料2040円が航空券に含まれるようになったため、
その分手間が省けチェックインゲートはスムーズに通過した。この日は、朝早く朝食も
取らずに家を飛び出して来たので、成田ではビジネスラウンジが利用できて、ゆっくり
コーヒーとスナックなどとりながら30分ほど休息ができた。かみさんの航空券は、
さらに安いエコノミー3万5千円の格安券がV大連会V特別企画で手に入り、一緒に
大連に戻ってこれたのは幸いであった。

 日本に帰省した時のスケジュールは例年のとおりかなりタイトなもので、1日として
家に落ち着いていることはなかった。
 そのうち半分は、現在の大連での仕事の延長線上の問題に費やされ、NE社訪問と
オンサイト作業状況の視察がもっとも大きなウェイトを占めた。4月カットオーバーの
導入作業のため、大連の会社に増員依頼の e-mail を送付する必要があったりで大変で
あった。別に、品質と生産性向上のミーティングが2日ほどあり、熱いディスカッショ
ンを闘わせたり、その帰りにいっぱい飲み屋で親睦を深めたりと、結構忙しかった。
今年の春節は2月16日であったため、中国の会社はこの週一杯は休みである。そこで
この休暇を利用して、14日(日)に大連から経理(部長)が出張してきたこともあり、
15日のNE社での会議のあと、川崎のレストランで春節・大晦日のパーティーが催された。
このパーティーには、千葉、浅草、東陽町、横浜などで仕事をしている20名のオンサ
イト作業者が全員集まって、にぎやかに飲み食いをした。ビール、水割り、ジュースな
どは1人千円で飲み放題。なべ料理には最後のお雑炊はつきものであるが、ウェイトレ
スがごはんと卵をそのまま置いていったものだから、作り方を知らない人たちがお鍋の
中にごはんを入れ、卵をそのまま入れてしまってゆで卵にしてそれを運のよい人が食べ
ていたりして誰も怪しまない。全く楽しいパーティーであった。本来なら、中国では
大晦日に家族全員が集まって餃子を作り、V春節晩会Vと言われるテレビの娯楽番組を
見たり、ケームをしたりして夜を徹して楽しむ。日本では明日の仕事があるので、そう
も行かず23時にはお開きとなった。

 大連でのシステム開発の可能性については、DSI(電力システムインスティテュート)の
尾崎社長、NSDの橋本取締役、壇上顧問、江口部長、田中課長にお会いし、
会議の後、一緒に食事をする機会に恵まれた。現在すでに大連の顧客でもある
ND社とAS社の訪問も果たし、これからの大連での仕事に大きなプラスになった。

 春節の休暇も取れずに、異国の日本で作業をしているオンサイト作業者のために、
日曜日に1日観光に連れていくのがわたしの帰省時の楽しみでもある。昨年は、
横浜市営バスの600円の1日乗車券を買ってあげて、ベイブリッヂのVスカイ
ウォークVからV港の見える丘公園V、V山下公園V、V中華街Vなどを案内した。
今年は、鎌倉から江の島への観光コースを案内してあげた。鎌倉には、旅順の小学校
時代の同級生がいて、V大連Vというマージャン屋をやっている。彼に今回の鎌倉
観光の主旨を話して昼食のレストランをセットしてもらった。ところが、やはり
大連が懐かしいのか、鎌倉駅まで出迎えてくれ、当日参加した10名のメンバー全員に
お土産まで用意して待ってくれていた。彼は、マージャン屋は時節柄経営がままならない
と言いながらも店まで連れて行き、全員、全自動になっているマージャン台を囲んで、
お茶をごちそうになりひとときの休憩をさせてもらった。
 オンサイト作業者の日本での仕事は日本の若者では付いていけないほどに厳しい。
月曜日から土曜日まで、夜は帰宅が連日11時になり、日曜日も出勤する人が多い。
現に、1日観光に案内した日の参加者も半分の10名であった。ある人は明日のリリー
スを控えて出勤し、ある人は日ごろの疲れのために休養に当てたため参加できなかった。

 日本IBMの人たちとの集まりに参加するのも楽しみの一つである。今回は、新宿の
V天元Vでの月1回の定例会と大和の大会に参加でき、旧交を暖めることができた。
今年で4回目になる大連のアマチュアとの大会と、その後の旅行の計画を練るのも帰省
の目的の1つになっっている。定例会や大会の後は、大抵、わたしが帰省したことを名目
にして、有志が集まり軽く呑みに行くことが恒例になっている。この時に、中国大旅行の
概略が決まるのも習わしである。今年は、湊信幸さんという中国通が幹事となり大連で
の囲碁大会の後は、内蒙古に足を伸ばすことになった。いろいろな情報を彼が用意して
くれたので、あとは、私の方で参加者の皆さんが喜んでもらえるようにアレンジしたい
と思う。旅行の時期は、7月31日(土)〜8月8日(日)である。
 もう一つ、今回の帰省の楽しい思い出は、昨年のシルクロードの旅でご一緒した高本
さんの奥さんが、かみさんを昼食に招待してくれたことである。V梅の花Vという
久留米出身の会席料理屋の和室でゆっくりごちそうをいただいた。
 その後、神保町の岩波ホールに立ち寄り、V宋家の3姉妹Vという映画を見た。戦前
の中国がある程度分かるだけに、ストーリーが興味深かった。3姉妹を表現するのに、
V1人は財を愛し、1人は国を愛し、1人は権力を愛したVと言われている。

 2月の帰国では、Vいとこ会Vに参加するのも楽しみの一つであった。毎年わたしの
帰国に合わせてスケジュールしてくれているとのこと、感激もひとしおである。今年は
常連の8名が三田のいとこ宅に集まり、手作りのVかも鍋Vに舌鼓を打った。九州は
佐賀出身の5人姉妹であったおふくろたちの子供なので、最高は80歳から最も若くて
59歳のいとこたちである。まだまだ現役もいるが、それぞれ功なり名を遂げた人たち
の集まりなので、ゆっくりくつろげるところにこの会の良さがある。

 大学時代の同級生もわたしの帰省に合わせて、年1回の集まりを開いてくれる。今年
も、例年通り町田の飲み屋で相集い、楽しいひとときを過ごした。なかには、わざわざ
名古屋からこのためだけに出てきてくれる友人もいて、いやが応にも会は盛り上がる。
一番若い60歳前の友人は、昨年暮れ、軽い脳こうそくで入院したとのこと。いまだに、
左手の親指がしびれると言っていた。わたしが最年長である大学時代の友人は、現役と
定年退職者が半々である。みんないい歳になったものである。

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